2015/12/16 12:32

今年ひそかに、レベルでハマっていたことは「色」でした。
昨年末くらいからの企画「香りを纏うペンダント用」、フェルトボールの色がきっかけで、
思い起こされた『色々な色』という本。

むかし勤めていた幻の出版社刊の本で、
現在は角川から『色の名前』という分かりやすいタイトルでロングセラーになっています。

読み返すと、やはり面白くて昔とはまた違った視点で、
植物と色の関係、つながりや名前の由来などを知ることになりました。
他国との違いも調べ始めちゃったりで、せっかくなので羊型カードに
少しだけ紹介文を載せることにしたのです。(コピペじゃないですよ)

誰もが知っていることもしれないけれど、香りを交換するとき、
こんどどこかで、そのへんにある植物や何気ない色の風景を見たときに、
ちょっと何か感じるような、きっかけになれば、なんて思います。

カードに載せきれなかった中でも、多かったのが「青」。
紀元前から、身近な存在であった「藍」色。
合成染料のインディゴの出現から衰退したものの、現在では国産藍が見直されてますね。

藍染め製品を持ってなくても、国産デニムに一度くらいは手を出したかたも多いのでは。。。
それは私なんだけど。20代デビューは45RPM、30代は岡山デニム。

「藍色」を生み出す植物、タデ科蓼藍(タデアイ)の生の葉っぱを触ったのは、やはり青森に来てから。

写真は2012年春、青森市農業指導センターの花卉部門研修生だったのだけど、
「藍」の定植もやりました。(花卉だっての)
いや~どっさりの苗・苗・苗、そんでもって高畝に寝かせて植えるんですよ。
さすがに腰にキました。

写真では分からないけれど、ちぎれているところ、
枯れ部分とか本当に青く光っていて、キレイなんですわ。
藍染め体験はこの前の年に経験したけど生きてる状態でみたのは、
このとき生まれて初めてだったので感動!

広く世界では、「藍」といえばインドのもの、インディゴの語源となっているのは、
マメ科コマツナギ属インド藍です。

それまでヨーロッパでは、アブラナ科タイセイ属(ウォード)が盛んでした。
そしてその色に関するその名、その国、その町でも日本の藍とおなじように、
薬効成分なども見直され、ブランド化された化粧品等で復活しています。
世界共通項・ブルー植物!詳しくはカードにて(笑)。

「あおもり藍」のWEBサイトも、偶然にも今日公開になったばかりのようです。
そして藍の色は全8色!いま初めて知りました。
(「天色」とかありますねー。キてます)紹介しておきます。
http://aomoriai.com/

藍染製品になった「AOMORI BLUE あおもり藍」については、
「まるごと青森」の昨年の記事がわかりやすいです。
新宿伊勢丹で展示されてたんですね。
http://marugoto.exblog.jp/20521025/

日本の色名、青に限らず植物を使用した染料としての色名が多いのです。
ほかには恐らく藍よりも先にあったと思われる「露草色」。
明るい青をさします。そのへんに自生している雑草とも呼べるツユクサですが、
かなり古くから染色に使われ、花染め、うつし色と別名も多くあります。

ツユクサは次第に色がうすくなり、消えてしまうまでが他より早いことを利点として、
現在でも染め物の下絵を描くのに使われています。なんか良いですよねぇ。うん。

「青」といえば、特に空の色、海の色を連想しますが、
海に囲まれて森も豊かで情緒あふれる日本なのに、空と海由来の「色名」としては少ないようです。
調べると、英語圏の色名が豊富にあります。
ローマ神話、ギリシャ神話、他には大航海する民が多かったせいなのでしょうか。

アクアブルー、マリンブルー、ノース・ブルー、フィヨルド・ブルー、
ミッドナイトブルー…で思い出した。


かなり昔の曲、エンヤの「カリビアン・ブルー」。

聴いた当時は、ただその曲の美しさに惹かれてたけど、
いま思えば、アイルランドのお方が「カリブの青」をどういう意味で創ったか、
気になりだして調べてみました。。。。けど、やっぱりよくわからない(笑)。

残念なことに輸入版を買ってしまっていてライナーノーツもないしで。
ケルト文化に詳しい人なら分かるのでしょうか。

とにかく、全部が何かの物語のようです。

エウロス(東の風)・・・
アファ・ヴェントゥス(アフリカの風=南の風)・・・ボレアース(北の風)・・・
ゼピュロス(西の風)・・・

と繰り返している。これは、私と同じ(ごめんなさい!)妄想力の賜物だということで、自分なりに決着(そこは簡単に)。

「~上空がカリビアンブルーであると~」と歌っているのと、
映像をみても“空の色”を言っているのは明らかだけど、私はカリブの海で見たい!ちゃんと現実で!
さて、あなたは?

そして最後に。

色の名前、簡単なテキスト入り羊型カードが付いた、
いろーんな色のフェルトボールセットの宣伝です。

フェルトボールは、他にもあれど、色について目を閉じて考え出すと想像が膨らみます。
どんな気分か、そもそも何色がどうして好きなのか。香りまでしてきそうですよ。
そんなお手伝いができればと思います。ぜひ使ってみてください。

全部、ブルー系ですが少しずつ色あいがちがいます。